「私を呼ぶとき気をつけた方がいいわよ」


スポーツ科から特別科に繋がる渡り廊下で前を歩く担任がそう言った


この学校はスポーツ科、特別科、進学科、特殊科と校舎が違い、この順で渡り廊下が繋がっていて、中庭がある


教員室は特別科と進学科の渡り廊下からしか行けないため、面倒ながら特別科へ向かっている最中である


「大丈夫です。絶対呼びませんから」


「だからそれじゃ起きないんだって」


今まで見た事のない笑顔をみた


あの時笑ってたのはわかってたが顔は横にあったからまったく見れなかたんだよな


想像してたより綺麗で無邪気な笑顔で


呼んでもいいかも


ってダメだ!!!!


なんでオレがこんな罰ゲームに


「気をつけてね。授業中にちーちゃんなんて言われたら庇えないから」


あぁ~頭抱えたい


そうこの先生はなぜか『おはようちーちゃん。起きて』って言わなきゃ起きないらしい


どういう体質だよ


いつの間にか横に来た先生を見ると楽しげに微笑んでる


「オレで遊んでません?」


「わかる?結構くせになるのよ。毎年反応がおもしろい子にやってもらうの」


「教師が生徒で遊ぶのって趣味悪いですよ」


「教師は娯楽が少ないのよ。」


「うぅ~」


下手に認められると責めにくい


やっぱり根本なとこで相性が悪いのかもしれない


「ふふふ。本当に見ていて飽きない子ね。今年は楽しくなるぞぉ~」


「先生あまりにキャラが違いすぎません?」


ニヤっと笑った顔見たときに言ったことを後悔した