美鈴はオレの考えが読めるのか?


そんなことを本気で思いたくなる程美鈴がオレを見るタイミングが絶妙だった


逃げようと足を動かす直前


"鬼っているんだ"


5歳児までならそう騙せそうな眼光がオレを射貫き、足が地に縫い付けられる


こ、こええぇぇ


何こいつ!!!


今だったらあの不良軍団が小学生のガキ大将そのお供くらい可愛く見えそうだ


あぁ~やっぱなし。あいつらそんなに可愛いもんじゃなかった


自分の考えに没頭していた――――――決して現実逃避ではない―――


頭を切り換えたら


美鈴がゴミを見るような目でオレを見ていた


何なんだぁ~やんのかこらぁ~


と叫ぶまたしても直前に視線をオレからその他大勢に向け「なんで」と声をあげた


本当にコイツはなんてタイミングがいいんだ


「こんな下男、いえゴミが我らが姫の騎士などと言ってるんです?」


「そ、それはそこの『黙りなさい』」


えええぇぇぇ。聞いといて黙れってなんて理不尽な


でもそれを声に出していうバカはいないので美鈴は続ける


「私はそういうことを聞いているのではありません。ここにはバカしか居ないのか


私は"なぜこんなゴミが分不相応にもこんなことを言い出したのか?"を聞いているんですよ」


なんかすげぇこと言ったな今


オレはもう怒らないよぉ。ただできれば誰か穏便にこの子を止めて欲しいなとは思うけど


「それはそこにいる・・・・・・・・・・・・ゴミの頭がおかしいからだろ!?」


賛同する声がそこかしこから上がる


つーか発言した奴絶対オレの名前忘れたな。美鈴がゴミゴミ言ってるからか?


まぁどうでもいいけどぉ~