校庭では高橋先輩により特別科に模擬戦の提案をしているとこだった


温度差が凄い


先頭で聞いているエリサはやる気に満ちてるのに対し


他のやつらからは全くやる気が感じられない


エリサが「よろこんでやります」って言葉にあからさまに顔をしかめるやつが出る始末


試作品を美鈴に取りに行くように頼んだ時には


試作品の数が足りてないのをいいことにやめるのを争うように主張し始めている


「なんであいつらあんなにやる気ないんだ?」


そのあんまりな姿についそんな言葉が漏れた


「さぁ、オレにはわからない。聞いてみたら?」


確かにそれが一番なんだが、エリサに手出すと男子が変にキレるんだよなぁ


そんなことを思い逡巡していたが、エリサのやる気が空回りしてる様を見ていたら体が勝手に動いていた


エリサの手を取り、人が話を聞けないとこに連れて行く


エリサが「い、石動様!?ええと、どうしたんですか?」って言葉は無視


十分離れたとこでエリサの手を離し話を聞く


「なんで特別科はそんなにやる気がないんだ?」


エリサはその言葉に少し悲しそうに顔をうつむかせる


「やはり、そう見えますか?」


「あぁ、あんなあからさまに嫌な顔してれば誰が見ても気付く」


「努力はしたんですけどね。結局参加はするが、やる気は出さないってことに落ち着いたみたいなんです」


「なんでやる気がないんだ?」


「そうでしたね。質問にお答えしてませんでした。特別科は見栄を大切にしますから汚れることをしたがらないんです。」


汚れることねぇ~。確かに本番は赤いインク使うから汚れるって言えば汚れるか


あれ?じゃあ


「じゃあ、なんで参加するんだ?」


「特別科はもともと参加するつもりはないってことが共通認識だったんです


それを私が参加するって決めたので皆も参加しないわけにはいかないんです


特別科は家柄重視ですから」


見栄を気にし、家柄を重視した結果があのやる気のない態度か


エリサは寂しそうに笑っている。


嫌だなエリサにこんな顔をさせるのは。