「愛梨高橋のやつ何があったか知ってるか?」


「ん~なんか雛ちゃんが引っぱたいたらしいよ」


へぇ~雛森先輩が。それであの時睨まれたのか


って


「なんで愛梨先輩が知ってるんですか!?掲示板にすら書かれてなかったのに」


「ふふふ。私は豊ちゃん直伝女の必殺技を身につけたからどんな情報も楽々なのよ」


「どんな技なんだ?」はオレから保健医


「具体的に何があったかはわからないんですか?」は秀から愛梨先輩


「泣き落とし。」


「何教えてんだお前は!!」


女の泣き落としは反則だ。男ならみんな罪悪感でつぶれる


「そこまではわかんないんだって。多分当事者しか知らないと思うよ」


「でも、男には一番有効だぞ?しかも愛梨のナリだと罪悪感増すしな」


「だからこそそんなこと教えるなよ」


「オレはある時、泣き落としすれば?と言っただけだ。


必死に『教えて』って言い下がり、鬱陶しくなった相手がぞんざいな反応した時にエンエン声あげて泣け


とは教えてない」


「それは罪悪感がすごそうだね」


「だな。オレ3日は愛梨先輩にお菓子をあげなきゃいけない気になる」


やられたやつが哀れすぎる。きっと周りの視線が痛かったんだろうな


傍から見れば虐めてるようにしか見えない


でも当事者からすれば虐められてる方だな


「えぇ~3日だけ!?1週間はいけると思ったのに。改良しなきゃ」


保健医が正しかった。この人相当腹黒い


この外見を利用しきってる


「だから、オレのせいじゃなく、愛梨が腹黒いせい」


「豊ちゃん土曜日に映画まで奢ってくれるなんて。太っ腹ぁ~」


「いつそんな会話した!?これ以上オレの財布から金を絞り取るな!!」


魂の悲鳴って声をあげる保健医を無視し、校庭に降りるオレと秀


目配せすると、とばっちりをうける前に避難しようと意見が一致した