結局「ひ・み・つ」って言って教えてくれず、


確かにそう考えれば男か女かを判断したのは本人の自己申告であり、


確かめたわけではないことに気付いた


しかし、


確かめようがない


その事実にも気付いた


まさか触るわけにもいかないし


明日にでも誰か知ってる人に確認しようって結論が出たとこで


「お待たせ」と言って携帯を買い終わったらしい千景先生がやって来た


「じゃ、渡しとくわね」と携帯の入った箱を渡された


は?


「えっと、これをどうしろと?」


「ん~、学校からの指示でね。連絡に困るから特待生でいる限り携帯代を面倒見ることに決まったのよ。

両親の許可もちゃんと得てあるから安心して。ただ、一様私名義になってるからあんまりHなサイト行かないでね?」


「言われなくても行きません!!!」


「ふ~ん。男の子はそういうのが好きなんだと思ってたけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさいね。」


うつむいて本当に申し訳なさそうな物言いに待ったをかける


「何失礼なこと想像してるんですか!!!大丈夫です。そんな気の回し方しなくていいですから!!!」


「ふふふ。まぁなんにせよ良かったわね。それは石動くんのものよ」


そうか。これオレの携帯かぁ


「嬉しそうなとこに水を差すのも悪いんだけど、一様学校の備品の貸し出し扱いだから扱いには気をつけてね」


う、本当に水を差すな。オレのって言ったくせに


「そうむくれないでよ。思わず可愛がりたくなるわ」


オレの首筋をスッと千景先生の手が撫でる


「すいません。勘弁して下さい」


慌ててさがり、危機を脱する


その反応に満足そうに笑って


「さて、帰りましょうか。送るわよ」


ってことで家まで送ってもらった


「そういえばなんで最初から言わなかったんですか?」


「あぁそっちの方がおもしろいじゃない。適当に選んで後悔する姿を見てみたかったの。」


「最低な性格してますね」


「褒め言葉として受け取っておくわ」


なんて会話をしつつ帰宅した