学食集合と決めていったん別れた


秀はなんでも用事があるとかで


長はこの格好じゃ嫌だから着替えるとか


そーいえば長に『友達と食べる約束してたからその子も一緒でいい』と聞かれ


『いいけどおごらない』と念押ししてから別れた


オレも着替えはシャワー室に置きっぱなしだから取りに行く


その途中に美鈴と会った


まぁ珍しいことではない


シャワー室は職員棟より進学科寄りだし、特別科の生徒と何人もすれ違った


ただ、エリサが傍にいない


これはかなり珍しいことなんじゃないか?


「どうしたこんなとこで?」


「いえ、気になったことを晴らそうかと。どうして貴方につけた香水が消えてるので?」


「わざとだったのかよ。池に落ちたんだ。女帝様の条件でね」


「そうですか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・作戦は成功と見るか?判断が難しいですね」


「何か言ったか?」


「いえ、バカには関係ない話です。」


「バカってお前なぁ」


「否定できないはずですが?


あぁそーいえば、大切な話があるんです」


うわぁ逃げたい。目が全然笑ってない笑顔ってかなり不気味


「逃がさないですよ?」


う、読まれてるし


「貴方お嬢様に何かしました?」


「えぇっと何かと言われても心当たりがないんだが」


「そうですか。では珍しがっているだけですかね。こんな奇っ怪な生き物は今までお嬢様の傍にいなかったから」


「人のこと奇っ怪って言うな。失礼・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


黙れって目でも伝わるんだね。わかった黙ります


「石動様。エリサお嬢様がランチにご招待されました。つきましては梅棟屋上にお越し下さい」