2周目からそこそこ差ができはじめ、5周目には完全にグループができあがった


まず、上位グループ。1組の陸上部の数人、ここに長


次のグループは1組の特待生の中でも優秀な数人、ここにオレと秀


以下


1組の奴ら


10組のやる気のあるやつ


ないやつ


と続いていく


「だから5分じゃ足りないって」


「あの時言えよ」


グループとしては次につけていても逆走した方が早く追いつける位置


5分じゃなく8分くらいせびっとけば良かった


とりあえず、方針としては秀に勝つしかないな


600円。自分の昼食も入れて1000円は覚悟しとかないと


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無理


中学の時は陸上部にも張り合えたから余裕だと思っていたが


かなりギリギリの勝負だなこれ


ラスト半周


お互い考えることは同じらしい


オレも秀も今までとは比べものにならないくらいにスピードが上がる


一進一退の攻防


秀が抜けば、オレが奮起して抜き


オレが抜けば、すかさず秀が抜く


そんななかで


最終コーナー。


今は秀の方が先行している


コーナーはインを取られる


ここはコーナーあけの最終ストレートが勝負


と思っていたら秀がインに入らずアウトしていく


しめた


インに入って抜き、そのまま一気に差を広げる


そのままゴールという筋書きが決まった


結果から言えば


これがいけなかった


秀がインに入らなかった理由を深く考えなかった



インに入り秀を抜いた


よし。と思った瞬間



前に人!?


このブレーキが致命的になり



ま、負けた。