「はいはいはいはい。終わり」


いきなり降って湧いたようなオレの存在に長もエリサも黙る


「謝ってばかりで話が進んでないだろ。だから終わり

長、向こうには不幸中の幸いで怪我はないんだし、『気になさらず』って言ってるんだから好意に甘えよう。」


オレの言い分がもっともだと思ったらしく渋々黙る


「えっと。納得できないようでしたら、あそこで伸びてる幸せ者を差し出しますが、どうですか?」


「いえ、こちらには何の害もありませんでしたから。そちらの方は保健棟に運ばなくても大丈夫なんですか?」


「えぇ。殺しても死なないやつですし、放っておいても大丈夫です。ではお騒がせしました」


エリサのとこから秀のとこに戻る途中今回の騒動の張本人を掴み、引きずる


「さて。こんなもんでどうだ?」


「上出来じゃないかな。まぁこの雰囲気は時間をかけるしかないかな?」


そんなことをしていると向こうから保健医が現れた


なんでここに。そう言う前に保健医の号令。


「整列」異議は許さぬ。というようなその号令に従うオレたち


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一人を除いて


「気失ってるのか。しょうがねぇ」


「よ」ってかけ声とともに体が複雑に絡まり、ゴキッと音を立てる清の体


それと同時にハッと意識を取り戻した清を乱雑捨てる


意識を取り戻した清が整列し終わったのを確認し


「えぇ~今日は体育教師の野原がいないの忘れてた。代わりの立石豊だ。


今日の内容は体力測定ってことで2人1組のペアを5分以内に適当に作れ。じゃ始め」


と宣言した


オレは勿論秀と組もうとしていたが、その前に手を捕まれた


えぇっと。なんか視線を痛いくらいに感じるのは気のせいかな?


しかもその視線に明確な殺意を感じるんだが


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・気のせいならいいなぁ