ギィー…


錆付いた音とともにドアが開く。


中からぼんやり光が洩れてきた。


「お、お邪魔しまぁ…す」


疲労でかすれ気味の声に苦笑いしながら、店の中に入った。





風が後ろ髪をふわりと撫でた。