イケない年下クン♂~キミと初めて~




「謝んなよ。でもこれからは俺…紗英のこと…本気で振り向かせるから。」


なんで…?

あたし…?

わかんないよ…。


「先輩。俺のこと、忘れてません?」


奏のこと、アタシも忘れてた。失礼だけど。


「伊藤…奏だったよな。お前だけが紗英のこと好きなんじゃねぇんだかんな。」


「分かってるっす。」


ぐいっ


剣也におんぶされてるアタシは剣也にキスされた。


『!!!ちょ…っ何す…!』

「こんなにかわいいんすから。」


剣也は怒っていた…と思う。


そのまま奏は一人で歩きだした。