「謝んなよ。でもこれからは俺…紗英のこと…本気で振り向かせるから。」 なんで…? あたし…? わかんないよ…。 「先輩。俺のこと、忘れてません?」 奏のこと、アタシも忘れてた。失礼だけど。 「伊藤…奏だったよな。お前だけが紗英のこと好きなんじゃねぇんだかんな。」 「分かってるっす。」 ぐいっ 剣也におんぶされてるアタシは剣也にキスされた。 『!!!ちょ…っ何す…!』 「こんなにかわいいんすから。」 剣也は怒っていた…と思う。 そのまま奏は一人で歩きだした。