「かぁっこいーっ」 佳織も本気じゃないようだが、背伸びしながらそういった。 「紗英?どうしたの?」 『えっ!!あっ…なんでも…ないっよ…!?ぼーっとしちゃった。』 「ふーん…」 佳織はなんだか納得してないように見えた。 アナウンスが割り込んできた。 《静かにして下さい。それでは、お願いします》 だが、まだ女子のひそひそ声は聞こえてきた。 で…なんであいつなのよ!! ありえないし。