「僕たちも忘れちゃうのかな…」 なんだか嫌な気分だ。 記憶を忘れてしまうような… どうしようもない現実を突き付けられ 肩を落とす。 「俺は忘れたくない」 キヤが呟いた。 「俺は子どものことが分からない 大人になんかなりたくない」 「僕も!」 頼もしく感じた。 子ども心を忘れたくない。 「久しぶりに公園行こう」 子どもと言えば公園だと 言うようにキヤは笑顔を見せた。