いつの間にか 前を歩いていたキヤは 隣に並んでいた。 「俺、りかちゃんに告った」 低い声から高い声へ変わる。 「んで、フラレタ」 隣のキヤは笑っていたけど どう声をかければいいのか 分からなかった。 「ゆかちゃん好きな人いるってー」 「それだれぇ?」 興味はなかったけど やっと出せた言葉。 「ヒイじゃないよ。 2組の佐藤。」 その言葉にちょっとホッとした。