帰り道は律義にキヤと一緒に帰った。 沈黙の道。 隣に居るのに一歩前を歩く キヤを僕は追いかけるように歩く。 「…ごめん」 沈黙が耐え切れなくなって 一か八かで謝ってみる。 一種の賭けかも。 キヤは“いいよ”とも言わず 返答じゃない事を言った。 「ゆかちゃんに言った?」 「えっ、言ってないよ??」 キヤがゆかちゃんのこと好きって言ってない。 言おうとも思わなかったもん。 「そっか」