いつのまにか 耳にしていた青春。 それを僕は知らない。 “ねぇ、青春って何?” 前にその意味を尋ねたのは 確かテレビゲームをしている最中。 隣で熱心にゲーム機を操作するキヤは“んー”と語尾を伸ばした。 「俺も知らねーよ」 やっぱり知らないか。 僕たち小学生には まだ遠い話なのかもしれない。 「うえーい! ヒイに勝ったぁ〜!」 僕が悩み事をしていると知らないキヤは 満面の笑みで拳を上に上げる。 「もぅ…一回!」 僕はリプレイのボタンを押す。 まだ 先の話か………。