「って事なんだ…」

「…。お前も大変だったんだな。…泣いていいんだぜ」

「えッ…」

いつの間にか、頬を伝う涙。

「…ッ。り、ん…。ごめん、ねッ…」

「ん…」

あたしは、また学園の王子様に恋をした。

もう、あんな過ちはしたくない。

あたしを、こんなに好きでいてくれて、

甘えん坊で、優しくて…

絶対に失いたくない存在。

なんだよ?凛…。