「やだよ…」 「今は、俺の言うこと、聞いて?落ち着いたら、また、付き合おう」 …。 礼亜君も礼亜君なりに、考えてるんだね。 「分かった」 あたしたちはそう言って別れた。 あたしが礼亜君と話したのは、 これで最後だった。 ――やっと退院して、学校に通い始めた。