あたしは、力を振り絞って、礼亜君に電話した。 《…もしもし》 《…、らい…あくん…。たす、ゴホ…ッけて…》 《どうした?今、誰かが、人が落ちていったって…。!!!、もしかして…》 《…そう…よ。…ら、いあく…》 あたしは、喋る気も出なくなった。 《今、行くから!!》 そう言って、礼亜君は電話を切った。