「痛ッ」 「痛いって思ってんのは、あんただけじゃないんだよ」 他に誰がいるの? 心の中で突っ込んだ。 「ん」 「?」 1人の女子が、手を差し伸べた。 あたしは、その手を掴んで立ち上がった。 …のが、間違いだった。 彼女は、あたしの手をぎゅっと握りしめ、他の女子へと、手渡した。