ある日のこと。 「相川さん。ちょっと」 そう言って連れて行かれた場所は、 屋上だった。 「あんたさ、いい気になってんじゃないわよ」 「礼亜君が告白?…ハハッ。有り得ないから」 「礼亜君はみんなの王子様なの。取らないでくれる?」 そう、 礼亜君は、学校の王子様。 誰でもが憧れる存在。