2人だけだし色々聞こっかな。

「優也くん、なんで文化委員になったの ??」

「俺文化祭盛り上げてぇの」

「…そうなんだ」


聞きづらいけど…聞こうかな。

「…いつから梨ちゃんと付き合ってるの… ?」

「えっ…」

驚くよね…こんな質問…。

「…小4の春休みかな」

「へぇ〜…」

続いてるんだなぁ…。

「…優季って呼んでいい ?」

「えっ…いいよ…」

「…優季は彼氏いんの ?」

─ドキッ。

胸の鼓動が早くなる…顔が熱い。

「いっ…いないよ!モテないし」

「へぇ〜意外だな…」


意外って…何が意外 ?
私がモテる訳ないじゃん。

「っと…時間だ…戻るか優季」

「うん…そうだね」


“優季”

そう呼ばれる度に
私の胸は熱くなって…
胸の鼓動は速くなって…。

見守るなんてできないよ…。彼女がいるのに期待しちゃうよ…。

名前で呼んでいいなんて言わなきゃよかった ?

違う…それ以前に好きになったから…このまま優也くんへの気持ちは大きくなるだけ…。

もう逃げない…。
彼女がいてもいい…。
もっと傷付くかもしれない…。
辛いかもしれない…。
でももう戻らない。
進むって決めたから…。