「1週間程入院した方が」

「入院…ですか」


母は驚きを隠せないようだ。
そうだよね…胃炎なんて。

私は1週間入院する事になった。学校には風邪が酷いと連絡して。有沙には本当の事を言おう。

送信:優季
《誰にも言わないでね?
 私胃炎みたい…
 だからしばらく入院するんだ》

…約1分後。

 ♪ピロリンピロリン♪

受信:有沙
《ウソ!?大丈夫!?何病院?》

送信:優季
《S病院だよ》

受信:有沙
《わかったぁ
 帰りに行くね♪》

送信:優季
《ありがと♪
 じゃあバイバイ》

お見舞いなんて別にいいのに…。

―…夕方の4時過ぎ。

「優季ぃ?」

「…有沙!!」

「心配したぁ〜」

「ごめんね、ありがと」

「そんな優季にプレゼント♪」


小声で有沙は呟いた。


「じゃあね〜」

「えっ…もう帰…!!」


ドアの横に立っていたのは………優也くん!?

なんで?なんで?

有沙め…言わないでって言ったじゃん…。髪ボサボサだし私服でもないし恥ずかしいよ…。

でも…嬉しいな。


「大丈夫か?」

「あ…うん…まぁ」

「俺最近医学の本で読んだけど胃炎ってストレスが原因なんだろ?なんかあったのか?」