「おはよう優也くん」

「優季…おはよ」


優也くん… ?
壁で見えなかった…。
優也くんの側に梨ちゃんがいた事に…。

「じゃあ…またね優くん」

「ああ…また」

梨ちゃん…帰るのか。
病院でも行くのかな…。


「…悪かった………」

「なんで… ? 別に彼女といてもいいじゃん… ?」

「……そっか」

“そっか”ってなに ? わかんないよ。

―…放課後。

私は1人教室に残っていた。

「優也くん…」

そう小さく呟いた。
好き…だもん。


―…翌日。

─カタッ。

靴箱を開けると小さな紙が入っていた。

“今日の放課後屋上に来てください”

名前は…書いてない。
誰… ? 誰なの… ?
丸文字だし女の子っぽいけど…。

そして放課後…私は屋上に向かった。

「誰も…いない ?」

イタズラ… ?
そして景色を眺めていると…

「来てくれたんだ…」

そんな声がし振り返る…

「梨ちゃん… ?」


来たのは梨ちゃん…。


「アレ…梨ちゃんだったの ?」

「うん、そう…話があるから」

「話… ? 私に… ??」

「そう…優季ちゃんに」

「どうかした… ?」

「優くんの事で…」


優也くん… ?
胸がズキズキ痛む。