「松崎君…」
「あぁ永瀬さん。お疲れ様」
永瀬とは和美ね苗字だ。

「松崎君と高崎さんて付き合ってるの?」




(何言ってるの?和美さん)

私は車の影に隠れて
様子を見ていた。


「高崎さんと?あはは」

「違うの?あたし…」

「付き合ってはいないよ。」
「よかっ………」

蓮矢は和美さんの言葉を
遮って話をし始めた。

「僕は小学生の頃から知代子の事が好きなだけ♪
完璧な片思いだよ。」

ニカっと笑って
和美さんに手を振りながら
車に近付いてきた。