「愛菜、ばぃ」



そう言って愛菜の頬にキスをして
乃亜にもキスをし仕事に行った。





−ばぃ−


乃亜がこの言葉を言うたびに苦しくなった。


俺の知らない乃亜の19年間についた癖。


すべてが槙って幼なじみと同じ癖で…


嫌だった。


それに槙って奴は俺に似ていて
俺は代わりだって思った。


だから離れたんだ。


なのに乃亜は泣いてくれた。


愛菜を産んでくれてた。


こんな俺のために…


だけど


自分でも気付かなかった癖が乃亜に移ってた。


なぁ


俺が嫌いだった『ばぃ』って言葉



「乃亜、行ってきます。ばぃ」



今では一番好きだよ。


end