「マナト〜!」


「んあ?」


制服のポケットに両手を無造作に入れて、斜め横の私を振り返る。


茶色のサラサラの髪、毛先をちょっといじって。

切れ長の瞳はいつでも、私を誘惑するんだ。


そんなマナトの腕に自分の腕を絡ませて…


上目遣いでマナトを見つめる。