校門の前まで来た所で 私は足を止めた。 「・・・どした?」 これ以上・・・行けない。 足が動かない。 「橘?」 「藤堂・・・ 私、帰る。」 「は?」 「帰ります!」 勢いよく走り出そうとしたのに 腕を掴まれてしまった。 「ふん、今度は逃がすかよ。」 「・・・・・」 ねぇ先生。 なんで保健室の先生を コイツに選んだんでしょうか。