俺を見下ろしてやがるこのバカの目がなんかすげー真剣じゃねェか?

っつか、なんか徐々に近づいてきてね?


「…………」


おいおいおいおい。

さ す が に そ れ は ねェ!!!!!

今日1日コイツのバカに耐えてきた俺だが、ここまでくるとさすがにムリだ!!

っつーかちょっと待てお前マジでやめろ!!

やっぱマナミの野郎がどう足掻こうがムリなんだっつの!!

どんだけ俺の背が低かろうが声変わりがまだだろうが性別がわかりにくかろうが……


――俺は男なんだよ!!


「――そろそろ眼科行きやがれンのクソ野郎がッ!!」


俺は思い切り、ヤツの股を蹴り上げた。