「ミオンと同じでしょ?」

「…………。今は、な」

「完全に否定できないのがカワイソウだわ……だがそれがいい!」

「アスファルトに埋まれ一刻も早く!」


親指を立てるマナミのその指をへし折ってやろうかと思った瞬間。


「ミオン完成したぜー」


と、ドアを開けて入ってきたのはジュンと、後ろの……。


「あらいい男」


男装したミオンに、すかさずマナミは一言と共にカメラを向ける。

それを慌てて止めるミオン。


「ちょっとやめてよ!恥ずかしいから!」

「えーすっごいカッコいいのに!めっちゃカッコいいのに!そこいらのアイドルより遥かにカッコいいのに!
“あらイケメン。抱いて!”って感じなのに!」

「大袈裟だから!っていうか最後のは何!?」

「全国女子の気持ちをあたしが代弁してあげたの☆」

「しなくていいよ……」