慌てて後ろを見ると、壱星先輩がニカッと笑って立っていた。


「もしかして、昨日家の前にいたのって美桜ちゃん?」


「え?ええぇ?な、なんでそれを?」


「やっぱり美桜ちゃんだったんだぁ~!昨日北斗が、頭悪そうな女の人が家の前をうろちょろしてたって言ってたから…」

「ふっ」

頭悪そうってあのくそガキ…
ハルも鼻で笑って…
ムカつく!


「ちょ、ちょっと近くに用事があったりなかったり…っていうか、あのガ…男の子、北斗くんって言うんですね」


「うん!生意気だけど、かわいいだろ?俺の従兄弟なんだ!」

「へぇ~。似てますね」


「やっぱり?イケメンなところとか?あはは」