「お姉さん、僕の家に用事あるの?」 男の子は大きな目でじっと私を見て、首をかしげる。 か、かわいい… 私は思わず抱きしめてしまいそうになる衝動を抑えて、男の子に目線を合わせる。 「僕、お名前は?」 「僕が質問してるの。なんか用事あるの?」 …………あれ? なんか想像してた答えと違う… 予想外の答えにあたふたしてると 「用事ないなら家の前うろうろしないで。お姉さん変質者に見えるよ」 男の子はそう言って家の中に入っていった。