その日からハルは毎日学校に来るようになった。 「次の授業何?」 「英語じゃない?」 私たちの会話も次第に増えていく。 やっぱり予想していたとおり、イケメンのハルは女の子の人気も上々で… 「矢沢くん~~」 という黄色い声が教室の中からも外からも四六時中聞こえてくる。 そして私はそんな声を聞く度に沸くいらいらとした感情を、窓から空を見上げることで紛らわすのだった。