「こんにちはぁ。俺は三年の村上壱星(ムラカミ イッセイ)!君たちかわいいね~。お名前は?」

「み、美桜です」
「杏奈です!」

「よろしく~壱星って呼んでね~」

壱星先輩は人懐っこい笑顔で手を差し出してきた。
その手を握り返そうとすると、ハルが「ナンパしてんじゃねえよ」と、壱星先輩の手を叩いた。

「壱星先輩はハルと仲いいんですか?一応先輩…ですよね…?」

ハルのそんな姿にそう聞いてみる。