「…誰?」

ソレは私を見るなりそう言った。


「……え?」

「あんた」


いつも空いているはずの私の隣の席に知らない男がいる。


「…美桜(ミオ)です」

「ふーん」



いきなりなんだろうと、男の顔をじっと見た。

少し垂れた目と、すじの通った高い鼻。
手足は長く、髪は明るい茶髪に少しパーマがかかってる。


かっこいい…

思わず見とれてしまった。