「…知らねぇ」 少ししてから矢沢春夜はぶっきらぼうにそう答えて、また寝てしまった。 殴られるかと思った… 謝ろうと思ったが、何かを口に出すことも許されないような雰囲気で、それ以上もう何も言えなかった。 重たい空気に耐えられなくなり、廊下へ出ようかと思った時に、丁度授業のベルがなってしまった。