運命は必然に

『だからさっなみも私の名前ともかちゃん、じゃなくて、ともかって呼んでよね!』

って少し照れながら言った

『うんっ!…ともか』



そう言ったら
ちょうどチャイムが鳴った



『あ、翔くんのことは後でじっくり聞くからね!』


『ぇえ~!』


と言いながら席に座った


座ったと言っても

出席番号順で


藤阪と松本なので前後だけど…


私達は小声で話していた

『で?あの翔クンが女の子と歩いてるとこなんて見たことないのに…あんたと歩いてるなんて信じらんないんだけど!』

とちょっと興奮気味に言った

『ちょ…声おっきいよぉ…私もよくわかんないの…』

その時ふと思った


ともかは清水くんが好きなのかな…



『へぇ~わかんないねぇ~』

ニヤニヤしながらともかは言った


『ね、ねぇ…ともかは清水くんが好き??』



『はぁ~?私が翔くんを好きー?バカだなぁ』


『へ?』

私はなんのことかわからなかった

『アイドルみたいなもん!アイドルは好きだけど、恋の好きじゃないじゃん?』

私はちょっと納得した

…後、少しホッとした

『ほぉ~そんな考え方もあるんだね…』

そしたらともかが

『そ・れ・に!あたし他に好きな人いるし~』



『はぇっ!?ほんとに!?なんで黙ってたのーっ!』



『いや、そんな言うほどのことじゃないじゃん?』


『言ってよ!私達友達でしょ!?』

そう言ったとき私は昨日のことを話すべきか迷った


私達友達でしょ!?


自分の言った言葉が胸に刺さった

『いや~ごめんごめん!』

私は言うことにした


『あ、あのね…大事な話があるんだ…』



『おいそこ!何コソコソ話しとる!』


『はぁ~い、じゃ、また後でね』