甘い甘い甘えんぼ


何見てんだろ…。

「ねぇねぇ、タツヤくん案外大丈夫じゃない?」


『うん…何みてんだろ。』

先生にばれない程度に窓の外をのぞいた。

あれ?何もないじゃんっ。
ってかガラスの反射でタツヤの顔が見える。

ん…………??


『わっ。』

タツヤと窓ガラスで目があっちゃった。
てか…。
もしかしてタツヤが見てたのって私?!?


窓から見えるタツヤはまだわたしをみている。


するとタツヤが口を開いた。

ん??

“ばーかっ”

ばっ、ばか?!
今絶対バカって言った!!

なんで私がバカって言われなきゃいけないのよっ!


ムカついた私は口パクで反射しているタツヤに向かって言い返す。


“あ〜ほ”

わかったかなぁ?


ぎゃっ!!!!
何あの顔!超怖いっ。


私はすかさず目をそらした。


あとからなんて言われるだろ…。