「………何か用? 城ヶ崎財閥の跡取りサマが、うちに何か用でも?」 嫌みったらしく言ってやった。 だって、わけ分かんないじゃない!! なんで家の前にいるわけ!? 「…昨日と変わらず最悪な口の聞き方だな」 「まぁね。 あんたなんかに怯むようなあたしじゃないし」 絶対に目は合わさない。 …怯んでしまうから。 仕方ないじゃない!! あたし、イケメンには滅法弱いんだから────っっ!!!!!