───…朝。 目覚めたのは、またも遅刻ギリギリ………。 でも、今日の朝は静か。 なぜなら、お父さんの会社が倒産したことを察した駿が遠慮して今日はこなかったから。 …駿がいないせいか、遅刻ギリギリの時刻でも全然焦らない。 むしろ、平常心。 急がなきゃ…とも思わない。 ふと、机の上のあの手紙に目が言った。 ………あたし、今日決めたんだ。 城ヶ崎学園に編入するって………、 決めたんだ。