「…なにか用か?」 華憐が出てった後の部屋。 そこには、オレと葉山だけが残された。 「いえ。 特にこれといった用はございませんが」 涼しい顔をして立ったままの奴に、無性に腹が立った。 「嘘なんだろ? 絛が呼んでる、なんて」 「ええ」 またしても涼しい顔で答える葉山に苛々が募る。 「…わかってるよ。 お前が華憐を視てることぐらい」 オレの言葉に、少し反応したように思えた。 「悪いけど、渡す気はねぇよ」