「ここ普段は使われてねぇから、電気がつかない」 「そっか………」 まだ怖くはあるけど、さっきよりはだいぶ冷静さを取り戻せた気がする。 「…鍵、閉められちゃったのかな」 「さっき確認したけど、閉められてた」 「………あれだけ練習したのに、お披露目なし?」 「そうだな」 小さくスクスク笑い合った。 残念なのは確かだったけど、なんかもういいやって心の中で踏ん切りつけていた。 「…でも、オレはお披露目なしでよかった」