うろうろするたくさんの足音が聞こえる。 ………そんな足音よりも、あたしの心臓の鼓動の音の方が大きく聞こえる。 あたしを抱えて逃げ込んだ潤は、教室の隅であたしを後ろから抱きしめる格好で吐息が聞こえないようにあたしの口を片方の手で押さえていた。 うなじに潤の吐息がかかって、余計にドキドキさせる…。 「いませんわね…」 「どうしましょう?」 「会場に戻りましょうか…」 そんな会話が廊下から聞こえてくる。 その会話を聞いて、ひと安心したのも束の間、