ぬくもりを探していたのかもしれない。 落ち着ける、ぬくもりを。 「…辛かったよね」 「別に…」 「あたしは別に同情してるわけじゃないから。 ただ、あたしも辛かったの覚えてるから」 「………どういう意味だ?」 「あたしもその時の潤と同じぐらいの歳の頃に、お父さん殺されてるから………」 自分で言っておきながら、頬を冷たい雫が伝っていた。 …それを止めることはできなかった。 「じゃあ、今の親父は………」