すぐそこの玄関から、お母さんの明るい声が聞こえる。 …あたしに、そこからの記憶は一切ない。 お母さんに後から聞いた話によると、見たもののショックが大きすぎてあたしはそこから3日間昏睡状態にあったらしい。 それから、塞ぎ込んでしまったお母さんを支えてくれたのが今のお父さんだったらしく、自然な流れとでも言うべきなのかな。 お母さんは今のお父さんと再婚した。 もちろん、あたしは今のお父さんが嫌いなわけがない。 現に、今こうして城ヶ崎学園にいる本来のきっかけはお父さんのため。