夏だったせいもあって、辺りがまだ明るかったから家に帰っても怒られないだろうと思っていた。 家の前で駿と別れて、家に入る。 …いつもならお母さんもお父さんも出迎えてくれるのに、お父さんのお出迎えがなくておかしいなと思った。 それに、家がやけに静まり返っていた。 赤ちゃんだった梨華の泣き声だけが家中に響いていた。 「おとうさん…? りかちゃん、ないてるよ?」 恐る恐る、声を出しながら歩いてみても返事はない。