さすが小鳥遊寮、とでも言うべきなのかな。 綺麗に手入れされた縁側から見る庭は本当に綺麗…。 色とりどりの錦鯉が泳ぐ、小さな橋が渡された風情ある趣の池に月が映り込んでいて、とても幻想的な風景。 今夜は満月で、月明かりだけでも充分に明るかった。 「忘れたと思ってたのに………」 潤の話を伊織さんから聞いて、鮮明に蘇ったある記憶があった。 古い古い昔のことで、頭の記憶の引き出しの裏にわざと思い出さないように仕舞っていた。