こんな世界とは無縁だった。 唯一のお嬢様といえば優梨亜。 唯一あたしを呼び捨てにする男子は駿。 家に帰れば、お母さんやお父さん、それに梨華がいる。 そんな日常だったはず。 『華憐………』 「ん?」 『後悔してるの?』 「えっ………」 意外な言葉だった。 後悔………。 確か、理事長にも言われた。 後悔か………。 確かに普通の日常も捨てがたい。 …だけど………、 「…してない。 後悔は、してないよ」