「…そんな!! こちらこそ、お願い致しますです!! ………あっ、噛んだ…」 “お願い致しますです!!”って!! めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん…。 電話の向こうで笑いを堪えるような葉山さんの声が聞こえた。 『そんな華憐様のチャーミングなところ、私は好きです』 「そそそっ…そうですか………? 自分ではドジでおっちょこちょいなだけだと思うんですけど…」 『そんなことはありません。 …きっと、潤様もそんなところにお惹かれになったのではないかと思います』