言葉を濁したあたしに、美織ちゃんがきっぱりと言い切った。 「幼い頃、忙しい両親に構ってもらえなかった。 だけど、私には伊織がいたから寂しくなかった。 …いつ好きになったのか、なんて分からない。 物心がついた時には、もう好きになってた。 でも、成長するにつれて私は好きになってはいけない人を好きになってしまったことに気がついたの…。 昔、伊織が言ってくれた。 「おおきくなったらけっこんしよう」って。 …そんなこと、できるはずもないのに言わないでって感じよね………」