「…あれ? なんでこんなにしんみりしてるの?」 声に振り向くと、部屋の襖のところに伊織さんが立っていた。 「…ねぇ、伊織」 「ん?」 「あんたってほんとKYね」 「はぁ!?」 …ため息交じりに言った美織ちゃんの表情で、なんとなく分かってしまった。 きっと………、 美織ちゃんの叶わぬ恋のお相手は、伊織さんなんだ。 これだけ顔は似てるし、双子だっていうから本当の血の繋がった兄妹なんだろう。 …それが、余計に美織ちゃんを締めつけてるんだ。